空き家の活用には近隣の住人の理解が大切
空き家は治安の問題があるので、できれば誰かに住んでいて欲しいという思いがあります。とはいえ、誰が住んでもいいというわけではないというのが現実です。
ある地域で空き家を利用して、デイサービスを開設するという計画がありました。バリアフリー化するため多少リフォームが必要ですが、大きな工事の必要もなく家を再利用できる点でとてもいい計画でした。ですがこの地域は戸建てが中心の住宅地、住んでいる人からは反対の声が上がります。今まで静かに暮らしていたのに、不特定多数の人の出入りが近所であるのは困るというのが理由です。これからの時代、高齢者向けのサービスに空き家を転用することは有意義なこととは思います。ですが、持ち主は反対を受けてまでやる気にはなれなく、デイサービス計画は中止となりました。
空き家を活用しようという風潮はあるものの、結局のところ近隣の住人としては新たに暮らしてくれる人を求めているだけなのかもしれません。でも仙台市内でも解体工事をして新築アパート建築となると費用がバカになりません。お金をかけずに活用する方法があっても反対にあい、結局どうすることもできず空き家の期間が引き伸ばされるということに。空き家の解消には近隣の住人の理解も大切なのです。